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デザインを作ろう-入稿データの作り方

その2:デザインに写真(画像)を取り入れてみよう

写真(画像)の取り扱いについて説明します。デザインを作りこもうと思うと、画像を扱うことがあるかと思います。こんなとき、市販の素材集はそのまま使ってもOKですが、自分で撮ったデジカメ写真などを使う場合には、以下のポイントをおさえると、思い通りの画像の貼り込みができます。

ポイント1:RGBからCMYKに変更して思い通りの色を出そう

デジカメで撮った画像データは、ほとんどの場合RGBという方式で色を再現しています。印刷物の場合はCMYKという方式で色を再現しています。そのため、RGBのまま印刷物として出力してしまうと、色化けが起こったりして思い通りの色が出ません。そこで画像データは必ずCMYKに変更して下さい。 例としてAdobe Photoshopを使ってCMYKに変更するやり方を紹介します。

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PhotoShopで開いてみよう

まず、利用したい写真をPhotoShopで開いてみよう。左図の赤で囲んであるところを見て下さい。RBGと書いてあります。これは、現在この画像がRGB方式で表示されているということです。これをこのままにしておくと印刷したときに色化けが起こってしまいます。そのため、今からこれをCMYK方式に変換します。
Photoshopのメニューから[イメージ]-[モード]-[CMYKカラー]を選択
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これでCMYKに変わりました。
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ポイント2:理想は350ppi以上。解像度を上げてキレイな画像を再現しよう

解像度(ppi)とは、1[inch](2.54cm)四方ごと[per]にいくつ画素[pixel]が並ぶか、という意味で、これが高いと、1インチあたりにたくさんの画素が並んでいることになります。解像度が高いほうが画質が良くなり、『きめが細かい』などと言ったりします。逆にこの値が低いと、1インチあたりの画素数が少ないので『粗い』画像になります。ホームページなどモニタで見る分には通常72ppiくらいで十分ですが、印刷物としてキレイに表現するためには、350ppiくらい欲しいところです。 これもPhotoshopを用いて解像度を上げる方法を紹介します。

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Photoshopメニューから[イメージ]-[画像解像度]を選択します。左のようなメニューが表示されます。 ここの解像度のところに「350」と入力します。解像度を上げるということは画素を密集させるということなので、写真のサイズは小さくなります。そのため元となる写真はできるだけ大きなサイズのものを用意すると良いでしょう。 『画像の再サンプル』のチェックは必ず外しておくようにしましょう。最後にOKボタンをクリックして変更を確定させます。

ポイント3:画像ファイルはEPS形式(※1)で保存。

最後の仕上げにEPS形式で画像を保存しておきましょう。JPEG形式の画像を貼り込んだillustratorファイルと、EPS形式のものを貼り込んだファイルでは、EPSの方が圧倒的に開くのが速いです。いったんデザインを完成させたものの、やっぱりちょっと修正したくなったときとかに、ストレスなくファイルを開ける方がいいでしょう? Photoshopメニューから[ファイル]-[別名で保存]を選択して、ファイル形式をPhotoshop EPSを選択して保存します。

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※1:EPS(Encapsulated PostScript)形式
EPS形式について商業印刷の世界では、もっとも一般的に用いられている画像データの形式で、EPS保存前の画質を高く維持したまま高い圧縮率を実現している形式です。つまり、WEB入稿時には高品位な画像をより小さなデータサイズで送信できるからとっても便利。

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