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デザインを作ろう-入稿データの作り方

その5:最後の仕上げ、アウトライン&入稿準備

今回は、入稿データとして最後の仕上げとチェックをしていきます。

正しいデザインデータに仕上げるために、最後に絶対忘れちゃいけないことが、『フォントのアウトライン化』です。ここから先の作業は一度保存してしまうと後戻りできないので、必ず今の状態のデータのバックアップをとっておきましょう。 この『フォントのアウトライン化』というのは、文字情報を画像として扱えるようにします。そうすることで、文字が最終的に意図した形状で出力されない問題(文字化け)を防ぐことができます。 ちなみにアウトライン化されたフォントはベクトルデータ(どのような線分で構成されているかを数値化したデータのこと)として扱われます。小難しい話になりましたが、要は自由に伸ばしたり、縮めたりすることができるようになります。アイデア次第ではロゴ文字などの制作にも利用できるかもしれません。

※フォントをアウトライン化するときには、いくつか注意点があるので、ひとつづつ確実に作業を進めていきましょう。

全てのレイヤーのロックを解除する

フォントが入力されているレイヤーがロックされていると、アウトライン化できないので、必ず全てのレイヤーのロックがはずされているか確認しておきましょう。レイヤーウィンドウに鍵マーク付いている場合は、ロックされていますので、そのマークの部分をクリックして鍵マークをはずします。

全てのオブジェクトのロックを解除する

1.と同様にフォントオブジェクト自体にロックがかかっていても、アウトライン化できないので必ずロックを解除しておきます。イラストレータのメニューから、[オブジェクト]-[全てをロック解除]を実行することで、解除できます。

フォントオブジェクトを選択する

次にフォントにアウトラインを適用するために、アウトライン化するフォントを選択します。テキストが複数あり、ひとつづつ選択するのがめんどくさいときは、以下の操作を行うと簡単に選択できます。

メニューから[編集]-[すべてを選択]、またはCommand + A(Mac) / Ctrl + A(Win)

全てのオブジェクトが選択されますので、文字以外の画像も選択されてしまいますが、アウトライン化する場合においては問題ありません。

アウトライン化の実行

全てのオブジェクトが選択されている状態で、メニューから、[書式]-[アウトラインを作成]を実行します。 これでアウトライン化の完了です。

アウトライン漏れがないかを確認

最後に全てのフォントがしっかりアウトライン化されているか確認します。 メニューから[書式]-[フォント検索]を実行します。 表示されるダイアログボックスにフォント名がひとつも表示されなければOKです。

最後にこのデータを保存します。 あとはこのデータを入稿するだけですが、イラストレータはデータ中に貼り込んだ画像ファイルにリンクを張っています。それが何かの拍子にファイルの位置関係がズレてはずれてしまうことがあります。

予期しないトラブルを防ぐために、イラストレータのファイルと画像ファイルはひとつのフォルダにまとめて保存しておいたほうが無難です。 必要なファイルを一箇所にまとめたら、最後に画像ファイルはEPS形式であるかの確認と、イラストレータのファイルが正常に開くかどうかの確認(MO・CD-Rなどの宅配便による入稿の場合には、メディアに収録した状態で確認)を行います。

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